ヒアルロン酸注射後のリスクの一種として腫れが挙げられます。お肌に素晴らしい美容効果があっても、注入されたヒアルロン酸は異物です。
そのため、当クリニックで施術していただいた後でもダウンタイムで一時的に患部が腫れるのはほとんど防ぐことができません。まれに肌の腫れが生じないケースもありますが、皮膚に変化がみられた場合、腫れはそもそもいつまで続くのでしょうか。
以下の項目では、ヒアルロン酸注入後のダウンタイムや経過、腫れが引かない時の対処法についてわかりやすく丁寧に医師が解説します。
ちなみに関連記事として「ボトックス注射とヒアルロン酸注入の違いは?表情シワの改善効果や治療法について徹底解説!」があります。よければご一読ください。
ヒアルロン酸は安全性の低い成分というわけではありません。
元は人間の体内に存在する成分で、皮膚や関節、髪、目、脳など、いたるところにヒアルロン酸が含まれています。
健康と美容に欠かせない効果を持っているため、ヒアルロン酸を注入してもアレルギー反応はめったに起こりません。
体内の組織を構成するコラーゲンを保持するはたらきを持ったヒアルロン酸。
一見問題がないように思われるにも関わらず、結果として腫れは生じてしまいます。
それは、人間の身体に含まれるヒアルロン酸と美容クリニックで注入するヒアルロン酸の吸収力が異なるのが原因でしょう。
ヒアルロン酸は身体に吸収されやすい性質を持っているため、美容クリニックでは肌に吸収されにくいヒアルロン酸を使用して効果の持続性を高めています。吸収されにくいヒアルロン酸を使用するため、一時的に腫れが生じるということですね。
また、皮膚の異常は時間経過で徐々に収まっていきます。このような理由によって、ヒアルロン酸は安全性の高い成分だと考えられているのです。
お肌にヒアルロン酸が馴染むまでは約1〜2週間ほどかかると言われています。
人によって3週間以上とも考えられており、期間には個人差があります。
注入後の経過やダウンタイムが想像よりも長期間続くケースがあるため、ヒアルロン酸注入の後は最低1週間スケジュールを空けておくべきです。
しかし、なかには注入後に仕事を休みたくない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
部位別のダウンタイムについても詳しく知っておきたいと考える方も多いと思われます。
患部に打ったヒアルロン酸が馴染むまでの期間について解説しましょう。
施術後、お肌に生じる腫れや内出血が何日経過すれば治るのか不安な方は少なくありません。
仕事を休んでヒアルロン酸注入を受けられた場合は、職場に復帰するまでの期間がなるべく短く済むのが理想的でしょう。
しかし、手術の後はしばらく仕事を休むべきだと言われています。
注入した部位は非常にデリケートで、少しでも刺激すれば術後の症状が悪化するためです。
注入後の経過は慎重に見守らなければなりません。
ヒアルロン酸注射後のダウンタイムは、人によって皮膚の腫れや赤らみ、内出血、かゆみが症状として表われることがあります。
特に患部は腫れやすく、数日間は治らないと考えられています。
注入した部位によって完治までの期間が異なるため、治療の前にダウンタイムの経過について知る必要があります。部位別に抱えるリスクをチェックしましょう。
ヒアルロン酸を注射することによって涙袋の膨らみが自然に形成できますが、施術後は腫れよりも内出血が目立ちやすくなります。
内出血は徐々に薄くなり、ダウンタイムはおよそ1週間程度継続します。
その際、マッサージや衝撃は与えないよう注意してください。
目元にヒアルロン酸を注入する際の注意点については「【解説】ヒアルロン酸を目の下に注射して疲れ顔を改善したい方に」をご覧ください。
唇にヒアルロン酸注入した場合、ときおり内出血や唇の膨らみ(腫れ)を実感するケースがあります。
施術後の副作用やリスクを最小限に抑えるマイクロカニューレを使用しても、これらの症状を完全に抑制することはできません。
唇のダウンタイムは1週間程度で完治すると考えられています。また、施術後しばらくは熱い食べ物や刺激物の摂取は控えましょう。
なお、唇にヒアルロン酸を注入することについては「唇のヒアルロン酸注入とは?効果や副作用について詳しく解説」をご覧ください。
額にヒアルロン酸を注入すれば自然な仕上がりでボリュームアップに期待できますが、お肌に注射した後はやはり内出血や腫れ、凹凸が目立ちます。
ダウンタイムの腫れや凹凸は数日で引きますが、内出血は完治まで1週間前後かかります。ヒアルロン酸注入をおこなう前に、そうしたリスクは必ず理解しましょう。
顎は個人の印象に大きく関わる部位です。
すっきりとしたシャープなラインになれば、周囲が抱く印象はガラリと変わります。
しかし、輪郭を美しく整えるために顎へヒアルロン酸注入した場合はダウンタイムに注意しておかなければならないことがあります。
それは施術後の過ごし方です。施術後、最低でも1週間は頬杖や顎のマッサージをしないように気をつけてください。最初は腫れや内出血が気になるかと思われますが、そういった症状は遅くとも2週間以内に完治します。
ダウンタイムに患部へ必要以上に触れれば注入したヒアルロン酸のバランスが崩れやすくなり、輪郭が思うようにシャープにならない可能性もあります。そのため、常に刺激を避けることを意識するようにしてください。
あごのヒアルロン酸注入については「ヒアルロン酸をあごに注入するメリットとは?小顔実現の第一歩について」をご覧ください。
ヒアルロン酸を注入することで、それまでくっきり目立っていたほうれい線は徐々に薄くなっていきます。
しかし、この場合もやはりダウンタイムにはお肌に腫れが目立ちます。
ほうれい線の施術後、腫れや内出血は数日続きます。
1週間程度で収まりますが、それまでお顔のマッサージは厳禁です。
強い刺激を与えない限り、メイクやシャワーはヒアルロン酸注入をした当日からご利用いただけます。
ほうれい線へのヒアルロン酸注入については「ヒアルロン酸でほうれい線が消える?治療の効果とデメリットを解説」をご覧ください。
ヒアルロン酸注入の施術を終えた後は、基本的にどの部位も1週間は経過を見る必要があります。
数日で収まるケースもあれば、腫れや内出血が1週間以上続くこともあります。
腫れや赤みが長期間続く、皮膚が白くなる、または痛みが出る症状を自覚されている場合は重篤な副作用・合併症の危険があります。
しばらく経過しても皮膚の異常が治らない時は、必ずクリニックにお悩みをご相談ください。
先ほど触れたように、ヒアルロン酸注入の結果重篤な副作用・合併症によって腫れなどの症状が引かないケースもあります。
しかし、時には自覚せずに症状を悪化させるパターンも。
ヒアルロン酸注射をした後に生じる内出血や腫れ、赤みがなかなか完治しないと感じたら、まずは下記に記載した方法をお試しください。
ヒアルロン酸注入をする人物が飲酒してはならない、という決まりはありません。
ですが施術後に生じた内出血が完治しない場合、アルコールによる悪影響が原因と考えられます。
アルコールが含まれるお酒には体温の上昇と血流を促進させる作用があります。
確かに「酒は百薬の長」という言葉があるように、ほどよい飲酒は人間の身体によい効果をもたらしてくれるでしょう。
ただし、それはあくまでも適量と仮定した話です。
過度の飲酒はむしろ、出血やむくみを強めてしまう恐れがあるのです。
そのため、飲酒によるアルコール摂取を控えることで症状が改善しやすくなります。
ヒアルロン酸注入の施術後はお酒を控えましょう。
アルコールの摂取と同様、激しい運動やサウナにも血流促進と体温上昇の効果があります。
術後すぐにこのような行動に出た場合、ヒアルロン酸注入による美容効果が発揮されにくくなります。
そのため、アルコール摂取だけでなくサウナ・激しい運動もしばらく厳禁です。
アルコールの摂取や運動、サウナなどの血流を促進させる行動は推奨されません。
反対に、毛細血管を収縮させればヒアルロン酸注入後の腫れを抑えることができます。
患部を冷やすことによってダウンタイムの短縮が狙えます。
ヒアルロン酸の注入後に生じる異常には、適切なアイシングが効果的です。
熱感を自覚している方に効果が効きやすいため、腫れが引かない場合は施術部位を冷やしてみてください。
ヒアルロン酸を注射した部位の仕上がりが少しでも気になった場合でも、当クリニックではヒアルロニダーゼ注入を施術いただけます。
腫れが長期間引かず、失明や壊死の可能性がみられる場合はヒアルロン酸を分解する効果を持つヒアルロニダーゼの注射が重要です。
ヒアルロニダーゼを注射した部位は数時間ほど経過すれば効果を発揮していきます。
早ければ数日でヒアルロン酸が分解されますが、こちらも個人差があり、1週間以上かけて効果が表れるケースも確認されます。
また、ヒアルロニダーゼはヒアルロン酸を完全に除去できる効果を持っていないことに留意してください。
そもそもヒアルロン酸は人間の皮膚に元々含まれる成分のため、一度ヒアルロニダーゼを注入するだけですべて失われるわけではありません。
そのため、ヒアルロン酸分解注射でも期待された通りの効果が発揮されなかった場合は摘出手術に発展する可能性が高まります。
ヒアルロン酸注入だけに留まらず、ヒアルロニダーゼ注入にもそれぞれメリットとデメリットが存在します。
当クリニックでの修正を検討されている方はぜひ一度ご相談ください。
ヒアルロン酸注入をした当初は異常がなくとも、遅れてアレルギー反応や細菌感染が生じるケースもあります。
施術をして数週間以上経ったにも関わらずしこりや腫れ、痛みを伴う状態になった時は遅発性結節を疑いましょう。
遅発性結節はヒアルロン酸に含まれる不純物や分解物に対するアレルギー反応が原因で起こると言われています。
唇と目の周りに生じやすく、自己免疫疾患や喘息、アトピー性皮膚炎をお持ちの方は特に罹患しやすいです。
対処法は抗生剤の投与とヒアルロニダーゼ注入ですが、それでも改善しない場合はステロイド注射による治療が必要です。
遅発性結節の疑いがある方はお早めに当院へお越しください。
ヒアルロン酸注射で腫れが引かない場合の原因や対処法を複数ご紹介しましたが、以降の項目では失敗例についても触れていきます。
ヒアルロン酸注入は美容に効果的です。
しかし、適切な施術でなければ非常に大きなリスクを抱える恐れもあるため、施術前に必ずヒアルロン酸注入の失敗例を理解しましょう。
施術直後は腫れや内出血で気づきにくく、数週間経過した後に発覚しやすいのが注入箇所の不自然さでしょう。
一見ヒアルロン酸注入の効果が表れており成功したように見えても、表情を変えた時に顔の凹凸が目立つことも。
特にデコボコした肌が目立ちやすいのは額と頬で、なかにはヒアルロン酸注入を終えた当日中に不自然さに気づくこともあるでしょう。
失敗だと明確にわかる場合、施術部位にヒアルロニダーゼを注入して修正を試みてください。
皮膚の浅い箇所にヒアルロン酸を注入した場合、施術部位が透けて青っぽく見える失敗例が非常に多く語られています。
これは目の下にヒアルロン酸を注射し終えた時に起こりやすく、チンダル現象とも呼ばれています。
こうなった場合はヒアルロニダーゼによる溶解で改善しましょう。
ヒアルロニダーゼ注入も扱っておりますので、万が一の際もご安心いただけます。
当院では不純物が多く含まれる不正なヒアルロン酸を使用していないため、チンダル現象のリスクも最小限に抑えています。
デリケートな部位にヒアルロン酸を注入した後は内出血のリスクが高まります。
ヒアルロン酸注入は皮膚の切除などをおこなう美容整形手段よりも内出血しにくく、当クリニック血管を傷つけにくい針(マイクロカニューレ)も使用していますが、このリスクを完全にカットすることはできません。
ヒアルロン酸治療そのものは上手くいったにも関わらずイメージとの相違を感じる場合、医師と認識のズレが生じていると考えられます。
診察やカウンセリングの際、患者の要望が医師に伝わらなかった時に起こる問題ですね。
後になって「イメージ通りの形にならなかった」と落ち込まないように、要望はわかりやすく伝えましょう。
医師のデザインミスを防ぐため、事前にヒアルロン酸注入後のイメージをしっかり言及しておくことが大切です。
施術後にヒアルロン酸を注入した箇所がボコボコと盛り上がったり、肌の色に違和感を感じる場合、その失敗は医師の経験不足とデザインミスが原因です。
ただし、前述したようにイメージ通りの形にならなかった時は医師との伝達不足が考えられます。
十分な診察・カウンセリングが出来なければ失敗の確率は当然上昇します。
ヒアルロン酸注入の手術をおこなう前に、術後のイメージを固めておかなければなりません。
両者の考えるイメージに差異が生じないように、カウンセリングの段階で自分の希望をしっかり伝える必要があります。
上の項目で解説したように、ヒアルロン酸注入には様々なリスクが伴います。
しかし、事前のカウンセリングを徹底した上で長年美容クリニックに勤める経験豊富な医師に施術を頼めば、リスクは最小限に抑えることができます。
アレルギー反応や細菌感染が生じても、万全なアフターケアを取り揃えているクリニックなら症状を改善できます。
施術自体も短時間で終了するため、お気軽にお越しください。
当院ではマイクロカニューレという特殊な針を麻酔と併用することにより、施術時の痛みを大幅にカットしています。
快適にご利用していただくため工夫を欠かさずおこなっており、最新の技術を積極的に取り入れています。
ヒアルロン酸注射の痛みが気になる場合、ぜひ当院のカウンセリングへお越しください。
疑問にわかりやすく丁寧にお答えいたします。
ヒアルロン注射による腫れは不純物の混じったヒアルロン酸や医師の未熟な技術、ダウンタイムの過ごし方によって左右されます。
当院では不正なヒアルロン酸を一切使用しておらず、施術も美容外科で長年勤務した経験のある医師が担当しています。
また、自然な美しさを追求する方にご満足いただけるよう、腫れや内出血の軽減、充実したアフターケアを提供しております。
注入後の腫れは異常がなければ一週間以内に完治するため、ぜひヒアルロン酸注入で生じる美を体感してみてください。
ヒアルロン注射は美容に効果的かつ気軽にご利用いただける手段ですが、リスクも伴います。
そのため、安心して施術を受けられる美容クリニックを選ばなければなりません。
キリクリニックは確かな腕を持った医師が施術を担当します。ゆったりと落ち着きのある空間で、最上級の美容体験をしてみませんか。
KILI CLINIC 院長/医師
笠 智就(りゅう ともなり)
2009年 香川大学医学部 卒業
2010年 熊本大学医学部附属病院 卒後臨床研修
2012年 熊本大学医学部附属病院 整形外科
2013年 熊本赤十字病院 整形外科
2016年 共立美容外科
2020年 共立美容外科 岡山院院長
2022年 KILI CLINIC開院
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