二重埋没法とは、医療用の糸をまぶたで数カ所縫いとめる施術です。
手術時間も15分前後と短めで、デザインの変更や修正も簡単に行うことができます。
手術は、二重ラインを決めて麻酔が効き始めたら、瞼の裏から二重ラインに合わせて糸を通していきます。
最後に糸を結んでカットし、糸が目立たないように皮膚の中に埋め込んで完成となります。
二重整形が初めての方におすすめの施術方法です。
また、二重埋没法には様々な方法がありますので、それぞれの特徴を紹介していきます。
術式については「二重埋没法の術式について専門医がわかりやすく解説!おすすめの方はどんな人?」も詳しく記載されていえるのでこちらもご参考ください。
二重埋没法は、メスで1mm程度の傷をつけ、二重埋没法用の針と完全滅菌パックされた髪の毛より細い医療用の糸でまぶたを引き上げます。
挙筋のみを糸でつなぐことで二重を作る埋没法のことです。
埋没法の手術方法で2点留めと聞いたことはないでしょうか。
ですが実際に何点留めがいいのか疑問に思う方も少なくないかと思います。
ここでは留め方の違いについて説明していきます。
まず1点留めはシミュレーションで決めたラインにそって、糸を1本通していき、結び目を1箇所に固定させる方法です。
2点留めは、ラインにそって2本の糸を通すので、結び目が2箇所になり、3点留めは二重のラインを3箇所で留めます。
1点留めだと1箇所で二重を支えるので、三角目となり不自然な二重になってしまうことが多いため、通常は2点留めがオーソドックスな方法です。
ただし、3点で留めることにより2点留めよりも強度が増しますので、2点留めよりしっかりとした二重のラインを作る際は3点留めが用いられます。
二重埋没法の特徴は、ダウンタイムが短く、切開法と比べて費用が抑えられる点です。
また、手術のやり直しも可能なので、「イメージと違う」「時間が経って好みが変わった」という場合でも、糸を取って再度手術を行うことができます。
切開法との違いについては「二重埋没法とは?切開法との違いやおすすめの方など丁寧に解説」を併せてご覧ください。
二重埋没法には、糸をつなぐ上まぶたの部位によって「瞼板法(けんばんほう)」と「挙筋法(きょきんほう)」の2つに大別できます。
瞼板法は、まぶたの皮膚と瞼板を糸でつなぎます。
医師の経験や技術力の影響を受けにくく、比較的安定しており、眠たそうな目になりにくいのが特徴です。
ただ、挙筋法と比べて取れやすく、角膜が傷つくや痛みを伴ったり、腫れが強く出たりするリスクがあります。
挙筋法は、まぶたの皮膚と挙筋というまぶたを引き上げる筋肉を糸でつなぐ方法です。
角膜や眼球に傷がつきにくく、瞼板法と比べて取れにくく、痛みや腫れが少ないのが特徴です。
ただ、仕上がりが医師の技術力に左右されるため、眠たそうな目になってしまう可能性があります。
二重埋没法は、まぶたを切開しないため、施術後のまぶたの腫れが少ないというメリットがあります。
ダウンタイムの期間も短いので、3日~1週間ほど経過すれば、大まかな腫れは引きます。
コンタクトレンズやメイク用品の使用も、施術翌日から可能となります。
メイクについて詳しくは「二重埋没法施術後、メイクはいつから可能?」をご覧ください。
また、25~30分ほどの短時間での施術が可能で体への負担も少ないため、仕事が忙しく休みを多く取れない社会人や、多忙な学生にもおすすめです。
また、手術後に「イメージしていたデザインと違う」「左右のバランスに違和感がある」となった場合でも、埋没法は糸でまぶたを固定しているだけなので、糸を留める位置を柔軟に修正できるという点は、埋没法の大きなメリットです。
前述しましたが埋没法は、皮膚の内側に特殊な糸を通し、挙筋や瞼板へ2〜3ヶ所(2点法、3点法)固定することで、二重のラインを作る治療です。
生まれながらの二重では、眼瞼挙筋の先に伸びる挙筋腱膜がまぶたの裏に付着しており、この筋膜の力でまぶたを引き上げて目を開きます。
この目が開く仕組みを、糸を用いて人工的に作るのが埋没法です。
注射針やまぶたを縫う針はごく細いものを使用し、痛みや腫れなどのリスクを最小限に抑えています。
糸は髪の毛と同じ位の細いものを使用しており、注射針やまぶたを縫う針もごく細いものを使用し、痛みや腫れなどのリスクを最小限に抑えています。
埋没法は、切開法に比べると腫れなどのリスクが低いですが、場合によっては「戻ってしまった」「左右差がある」「まぶたがボコボコしてしまう」などの失敗が聞かれます。
当たり前ですが、目の形やまぶたの厚さは人それぞれです。
そのため、一人ひとりに合わせた術式で自分にとって最適な方法を医師と相談しましょう。
二重埋没法について紹介していきましたが、二重埋没法が本当に自分に合った方法なのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは二重埋没法がどんな人におすすめなのかを紹介していきます。
・費用を抑えて二重整形したい
・二重整形がバレたくない
・ダウンタイムを短く済ませたい
・メスを入れるのが怖いから切開したくない
二重埋没法は、手術時間と15分前後と短めで、費用については切開法と比べると比較的抑えることができます。
また、ダウンタイムも短いので上記の悩みをお持ちの方にはおすすめの施術です。
二重の形には様々な種類があります。
ここでは代表的な二重の種類について紹介していきます。
末広型二重は、日本人に最も似合うとされている二重の形です。
目頭近くの二重のラインが蒙古ひだの中に収まっており、目尻に向かうにつれて二重の幅が広くなる点が特徴的です。
二重まぶたの日本人の約8割が末広型二重と言われており、ナチュラルで好印象を与えられます。
目頭部分の二重のラインが蒙古ひだの中に収まる二重を、一般的に「末広型二重」といいます。
末広型で二重幅が狭く、二重のひだがほとんど見えないタイプの二重のことを奥二重と言いますが、どちらも二重の構造は同じです。
この末広型二重は蒙古ひだのある黄色人種特融の形で、日本人の顔に似合うとされている二重の形です。
平行型二重は、目が大きく見え、欧米人やハーフのような印象を与える形です。
蒙古ひだがなく、目頭まで二重のラインが届いている、もしくは蒙古ひだが非常に小さく、蒙古ひだを乗り越えて目頭まで二重のラインが届いている二重のことです。
つけまつ毛やアイラインなどで目を華やかにしたい人にもおすすめの形です。
奥二重と末広二重に厳密な定義や明確な違いはありません。つまり、奥二重も末広二重の一種といえます。
同じ二重でも見る人によって見解が異なります。
末広二重でも比較的幅が狭く、二重のラインがほとんどなくて一見一重に見えるタイプや、目尻に少しだけ二重のラインが見えるタイプを奥二重と表現する方が多いようです。
二重埋没法は、手軽にできる施術ですが埋没法が適さないタイプもあります。
特に、まぶたの皮膚、筋肉が厚い方や、まぶたの脂肪量が多い方、極端な幅広二重にしたい方、埋没法を以前したけどすぐに取れてしまった方などは、埋没法が不可能ではないですが、長もちしなかったり、見た目が不自然になるなどの不都合が生じる可能性が高いので注意が必要です。
特に皮膚や筋肉が厚く、脂肪が多い方の幅広二重は自然な仕上がりにするのが難しいため、皮膚を切開して余分な筋肉や脂肪を除去してから二重を作る、切開法がおすすめです。
埋没法と切開法についてそれぞれどんなメリット・デメリットがあるのかまとめたので比較していきます。
埋没法には下記のメリットがあります。
・手術跡が目立ちにくい
・手術時間は15〜30分程度と短時間
・糸を取れば元のまぶたの形に戻る
・手術のやり直しも可能
一方で切開法には下記のメリットがあります。
・半永久的な効果でほとんど元に戻ることはない
・安定した深い二重を作れる
・まぶたのたるみも改善が可能
・目の開き具合を調整できる
埋没法と切開法のメリットについて比較しましたが、デメリットについても忘れてはいけません。
埋没法には下記のデメリットがあります。
・時間の経過で取れる可能性がある
・目をこするなどの刺激で糸が緩んだり、取れたりする可能性がある
・皮膚のたるみが強い人、まぶたの脂肪が厚い人には向かない
切開法には下記のデメリットがあります。
・ダウンタイムは約1ヶ月程で、腫れが完全に引いて安定するまでに3ヶ月程度かかる(個人差あり)
・埋没に比べ手術のやり直しは難しい
それぞれのメリット・デメリットについて比較しましたが、まとめると埋没法は、ダウンタイムを短くしたい方や、費用を少しでも抑えたい方におすすめです。
一方で切開法は、幅が広めの二重にしたい方や、まぶたのたるみが気になる方、半永久的な効果を得たい方におすすめです。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで自分に合った施術を選びましょう。
どんな人でも、年齢を重ねる中で次第に皮膚がたるんでいってしまいます。
まぶたの皮膚がたるむことにより眼球にかぶさり、目元の印象も大きく変わってしまいます。
きれいな状態の二重を長持ちさせるには、自身の目の形やまぶたの厚さをきちんと理解し、それを生かした無理のない二重整形を行うことが大事です。
「絶対この目になりたい!」と決めずに、まずは自分の目がどんなタイプなのかを確認し、自然なラインを考えていきましょう。
自然なラインで二重になれれば、長持ちするだけではなく、二重整形の違和感が出にくくなります。
そのためにもまずは、手術前のカウンセリングをしっかり受けることが大切です。
自分の理想も伝えながら、自分の目がどのようなタイプなのか、どうすれば違和感なく仕上げられるかなど、医師によるアドバイスをよく聞き、希望をすり合わせていきましょう。
また、日頃から二重がとれないように注意して生活することも大切です。
手術後は特に、まぶたに違和感を覚えてしまうかもしれませんが、ごしごし擦ると取れやすくなってしまうので、なるべく触らないように注意しましょう。
洗顔やクレンジング、メイクの際も、目元の扱いには注意を払いましょう。
また、むくみや体重増加によって目元が膨らみ、糸が取れてしまう場合もあるので、過度な体重増加が起こらないように気をつけましょう。
二重埋没法について紹介していきましたが、二重にしたいと考えたときに真っ先に「アイプチ」が思いつくかと思います。
では、アイプチと二重埋没法は実際どちらの方法が自分に向いているのか、気になりますよね。
それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
アイプチのメリットは、金額も比較的リーズナブルで、数百円からまぶたの状態を変えることができることです。
ただし、アイプチは、本来の自然な状態のまぶたを、二重になるように強引にくっつけるアイテムであることから、どうしても不自然な状態になってしまいます。
また長期的にアイプチを使用するとまぶたの皮膚が伸びたり、赤くなったり、硬くなったりするためお勧めできません。
二重埋没法のメリットは、アイプチでは目を閉じたり開いたりすることによって不自然さが目立ってしまうことがありますが、
埋没法なら一般的な二重のように仕上がり、他人にも気付かれにくくなることです。
また、アイプチのように水や汗で落ちたり、そのたびにやり直したりする必要もありません。
ただし、他の美容外科手術に比べリーズナブルですが、アイプチに比べるとどうしても費用は高くなりやすい傾向にあります。
二重埋没法は、手術後の腫れも痛みも少なくダウンタイムが短いため手軽にできる反面、リスクや失敗が全くないというわけではありません。
リスクには「腫れ、内出血」「不自然な二重」「二重がすぐに取れる」「糸が出ている」「視力低下」「眼瞼下垂」「糸が眼球を傷つける」「左右差がある」等があります。
詳しくは「二重埋没法で失敗することがあるってほんと?【後悔しないためのおすすめ回避法を解説】」をご覧ください。
失敗しないために大切なことは、自分が持っている二重のイメージをきちんと担当医師に伝え、カウンセリングの時間を十分にとることです。
また、信頼のおける医師や、保証がついているクリニックを選ぶのがおすすめです。
今回は二重埋没法について紹介していきました。
二重埋没法は、ダウンタイムが短く、切開法と比べて費用が抑えられ、バレにくいため、長い休みを取りづらい方にもおすすめです。
一方で、自分の目の形やまぶたの厚さを無視した無理な手術を行うと、糸が取れやすくなる可能性もあります。
最適な幅で手術を行えば長持ちするはずなので、まずはしっかりとカウンセリングを行い、医師との打ち合わせを行いましょう。
まずは、メリット・デメリットの両方を、コスト・手間・肌や身体への影響などのさまざまな観点から自分に合っているか考えてみましょう。
まずは、Kiliクリニックにお気軽にご相談いただければと思います。
KILI CLINIC 院長/医師
笠 智就(りゅう ともなり)
2009年 香川大学医学部 卒業
2010年 熊本大学医学部附属病院 卒後臨床研修
2012年 熊本大学医学部附属病院 整形外科
2013年 熊本赤十字病院 整形外科
2016年 共立美容外科
2020年 共立美容外科 岡山院院長
2022年 KILI CLINIC開院
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