ボトックスで表情が不自然になるって本当？

ボトックスには、筋肉の収縮を抑制する効果があります。筋肉の動きを弱めることができるので、表情筋が動くことでできてしまうシワを予防できます。
表情筋が動きにくくなるということから、表情が不自然にならないか気にされる方も多いのですが、適量を適正な箇所に注入すれば、そのようなことは起こりません。

おでこのボトックスは、注入量が多くなってしまうと目が開けにくく感じ、表情が硬くなってしまったというように感じる方もいます。しかし、これは注入量が多いことで、ボトックスが効きすぎているのです。

どの程度が良い効き具合なのかという点は、個人差があります。そのため、まずは少量からボトックスを注入していきます。
少量から注入していくことで、効きすぎてしまうということを防げますし、2回目以降に注入する際の適量もつかみやすくなるのです。

エラボトックスの場合も、注入範囲が正しければ笑顔が不自然になってしまうことはありません。
エラボトックスの場合は、咬筋に注入しますが、注入箇所がズレたり、ボトックスが拡散されて笑筋に効いてしまうと、口角が上がらない、頬がこけるということが起きてしまいます。筋肉のつくりや位置を熟知している医師が施術を行えば、このようなことは起こらないでしょう。

ボトックスは、ヒアルロン酸製剤のように溶解剤がないため、ボトックスの効果が切れるのを待つことになります。ボトックスが切れるまでの期間は個人差がありますが、4ヶ月から6ヶ月くらいで元に戻っていきます。

注入後は、製剤が安定するまで数日かかります。注入箇所のマッサージなどを行ってしまうと、製剤が動いたり広がってしまい、他の部位に働きかけてしまうというリスクがあるため注意してください。