ケミカルピーリングとマッサージピールは、どちらも薬剤を使って行うピーリング施術です。違いは、働きかける部分になります。ケミカルピーリングは肌の表皮に働きかけますが、マッサージピールは真皮層に働きかけることができます。
それぞれ効果も違うのですか?
はい。ケミカルピーリングは、肌表面の古くなった角質を剥離していきます。酸を含むピーリング剤で、角質と角質の接着をゆるめて古い角質をはがれやすくしていきます。
ニキビや皮脂の過剰分泌、くすみ、小じわの解消といった効果がありますよ。ケミカルピーリングで、肌に軽い炎症を起こさせて表皮の再生を促進させることで、きめ細かな肌に整えていくことができます。
マッサージピールの場合は、表皮にはほとんど作用しません。肌の深いところ(真皮層)に浸透していきます。そして、コラーゲンの産生を促し肌の弾力アップ、ハリ向上といった効果を発揮してくれるのです。また、配合されているコウジ酸による効果で、肌のくすみも解消されて透明感が出ます。
ニキビ治療はケミカルピーリングで、ハリ、弾力アップはマッサージピールという感じですか?
ニキビが一番のお悩みということであれば、ケミカルピーリングが良いでしょう。肌の状態やお悩みをお伺いして、どちらがより適しているかご提案させていただきます。
ケミカルピーリングは、肌が赤くなる、皮むけすると聞くのですが、マッサージピールも同じですか?
ケミカルピーリングは、赤みが出てしまう、皮むけしてしまうということがあります。使用する薬剤の種類や濃度、お肌の状態によって程度は異なります。
マッサージピールは、表皮には作用しないことから、ほぼ赤みが出ないとされていますが、個人差はあるでしょう。赤みが出る方もいらっしゃいますし、皮むけされる方もいます。
ケミカルピーリングとマッサージピールは施術方法も違うのでしょうか?
どちらもお肌に薬剤を塗布するという点は共通していますが、マッサージピールは、マッサージするようにしながら肌に塗布していきます。塗布した後は、丁寧に拭きとります。
施術時間はどれくらいですか?
ケミカルピーリングは20分から30分、マッサージピールは15分程度です。
効果の実感については違いがありますか?
ケミカルピーリングは、1回の施術でも効果は実感できますが、ニキビの症状を改善させていくためには数回の施術が必要になってきます。マッサージピールも、1回の施術で、ハリやツヤといった効果を実感していただけます。
効果を持続させていくためには、繰り返しの施術をおすすめしています。施術間隔は、どちらも3週間に1回のペースで可能です。
ケミカルピーリングとマッサージピールで、施術後の注意点に違いはありますか?
アフターケアについて、どちらも保湿ケア、紫外線対策をしっかりと行っていただくようにお願いしています。マッサージピールに関しては、推奨しているM-Dearの製品があります。
こちらをお使いいただくことで、より効果を持続させることができますよ。皮むけしてきている場合は、無理にこすったり、触ることがないようにしてください。
ケミカルピーリングとマッサージピールの違いについてお伝えしました。働きかける肌の層が異なることで、期待できる効果にも違いがあることが分かりましたね。ピーリング施術を受けようか悩まれている方は、どちらの施術がご自身に合っているのか、まずは相談してみてください。
KILI CLINIC 院長/医師
笠 智就(りゅう ともなり)
2009年 香川大学医学部 卒業
2010年 熊本大学医学部附属病院 卒後臨床研修
2012年 熊本大学医学部附属病院 整形外科
2013年 熊本赤十字病院 整形外科
2016年 共立美容外科
2020年 共立美容外科 岡山院院長
2022年 KILI CLINIC開院
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ピーリングを受けたいのですが、ケミカルピーリングとマッサージピールはどのような違いがあるのですか?