公開日：2022.06.15 23:11

ボトックス製剤の種類や違いについて

シワの治療と言えば、ボトックスを思い浮かべる方が多いでしょう。ボトックスは、施術名と思われているかもしれませんが、実は製品名なのです。

シワを治療する注射製剤として有名なボトックスは、「ボトックスビスタ」が正式名称です。今回は、シワ治療で使われているボツリヌストキシン製剤についてまとめておきます。

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ボトックス（ボツリヌストキシン）製剤の種類と特徴

質問者

先生、ボトックスには種類があるのですか？

笠院長

はい。代表的なものは「ボトックスビスタ」「ゼオミン」「ニューロノックス」です。他にもボツリヌストキシン製剤は数種類ありますが、採用しているクリニックは少ないでしょう。

ボトックス（ボツリヌストキシン）の種類にご紹介！

ボツリヌストキシン製剤の代表「ボトックスビスタ」

知名度が高いのがアラガン社のボツリヌストキシン製剤「ボトックスビスタ」です。厚生労働大臣でもシワ等の美容治療で使用して良いと承認されているため、安全性が高いです。

世界的にも有名な製剤で、流通量が多く、症例数もしっかりあるため様々なクリニックで使われています。安心して施術を受けたい方は、「ボトックスビスタ」を選ばれるのが良いでしょう。

デメリットは、施術費用が他のボツリヌストキシン製剤より高い点と、製剤に抗体ができてしまうケースがあるという点です。

安定性が抜群のゼオミン

ゼオミンは、ドイツのメルツ社が開発した製剤です。国内では承認されていませんが、米国FDA、欧州のCE、韓国のKFDAの承認を受けている製剤ということで、導入しているクリニックも多いです。

安全性も問題ないと言えるでしょう。「ボトックスビスタ」のように抗体ができてしまう心配もありません。

安定性も高く、常温で保存できる点でも利用しやすいとされています。デメリットは、国内で承認されていないという点です。

価格ではトップのニューロノックス

ボトックスを何度も受けられている方は、できるだけ安く受けたいと感じることも多いでしょう。そのような方が選ばれることが増えているのがKFDA（韓国食品医薬安全庁）により安全性が確認されている「ニューロノックス」です。

「ボトックスビスタ」のジェネリック版とも呼ばれています。デメリットは、国内で承認されていない点と抗体ができる可能性があるという点です。

質問者

はじめてボトックスを受ける場合は、どの製剤にしたら良いのでしょうか？

笠院長

まずは施術を受けるクリニックでは、どの製剤が使われているのか確認してみてください。「ボトックスビスタ」以外の製剤は、扱っているクリニックとそうでないクリニックがあります。
当院ではボトックスビスタで施術を行っています。はじめてボトックスを受けられる場合は、安全性が高く施術事例も多い「ボトックスビスタ」が安心でしょう。