よく使用されているJuvederm Vistaシリーズだけでも5種類あります。他のメーカーの製剤も合わせると沢山種類がありますよ。
ヒアルロン酸は、リフトアップ、ボリュームアップ、形を作る、肌のハリを出すなどの目的で利用しますが、どの部位にどのような目的で使用するのかによって製剤を選びます。それぞれの製剤の特徴をみていきましょう。
ジュビダームビスタ バイクロスシリーズは、厚生労働省が初めて日本で認可した製剤のため、安全性が高いです。アラガン社のヒアルロン製剤で、ボリューマ・ボリフト・ボルベラ・ボラックス・ボライトといった種類があります。
ボリューマは、やや硬さのある製剤でリフトアップや凸凹の改善などで利用することが多いです。持続性はおよそ1年半から2年です。ボリフトは柔らかくなじみの良い製剤です。自然な膨らみを作ることができるため、ほうれい線の改善や頬のボリュームアップなどに使用します。
こちらもおよそ1年から1半年持続します。ボルベラは、唇や涙袋の形成に使用されることが多い製剤です。とても柔らかい製剤ですが、形をしっかり作ることができます。持続期間は1年ほどです。ボラックスは、しっかりと硬さがある製剤となっていて、顎や鼻を形成するのに適しています。
持続期間も18ヶ月以上と長めです。ボライトは柔かいヒアルロン酸で、肌のハリや小じわの改善に使います。持続期間は9ヶ月です。
レスチリンシリーズは、ガルデルマ社のヒアルロン酸製剤です。レスチレンリフトリド・レスチレンリドといった種類があります。レスチレンリフトリドは、深いシワを目立たなくさせる効果が高い製剤です。
皮膚をふっくらとさせます。効果の持続はおよそ1年です。レスチレンリドは、レスチレンリフトリドと同じようにシワを目立たなくさせるのに適していますが、より皮膚に馴染みやすい製剤のため皮膚の浅い層にも注入できます。効果の持続はおよそ1年半です。
AESTURA社のヒアルロン酸製剤です。硬いヒアルロン酸製剤でしっかりと形を作ることができます。鼻や顎、額などに使用します。持続期間はおよそ半年から1年です。
涙袋や唇に使用することが多い製剤です。自然な形に仕上げることができます。持続期間はおよそ1年です。
韓国食品薬品安全庁の認可を得ているヒアルロン酸製剤で、ニューラミスライト、ニューラミス、ニューラミスディープと種類があります。ライトは唇や涙袋、小じわケアに使用されています。ニューラミスは、こめかみや眉間のシワ、頬などに使用、ディープは顎や額、鼻などで使われています。
VIVACY社の製剤で、フランスで最も使用されているヒアルロン酸製剤です。粒子がとても細かくて自然な仕上がりになります。スタイレージにはS、M、L、XL、スペシャルリップスといった種類があります。
Sは軽度のシワ、Mは中程度のシワ、Lは重度のシワ、XLはボリュームアップ、スペシャルリップスは唇に使います。
ヒアルロン酸製剤にはとても沢山種類があるんですね。こんなに沢山種類があると、どれが自分に最適なのか分からないです。先生のクリニックでは、何種類の製剤を扱っているのですか?
当院では、アラガン社ジュビダームビスタバイクロスシリーズの5種類のヒアルロン酸製剤を扱っています。適応に関しては、診察の際にしっかり説明させていただきますので安心してくださいね。
ヒアルロン酸製剤はとても沢山の種類があることが分かりました。クリニックにより使用している製剤には違いがあります。扱っている製剤の中で、より適したものを使用して施術してもらうことで、理想の仕上がりを叶えることができるでしょう。
KILI CLINIC 院長/医師
笠 智就(りゅう ともなり)
2009年 香川大学医学部 卒業
2010年 熊本大学医学部附属病院 卒後臨床研修
2012年 熊本大学医学部附属病院 整形外科
2013年 熊本赤十字病院 整形外科
2016年 共立美容外科
2020年 共立美容外科 岡山院院長
2022年 KILI CLINIC開院
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ヒアルロン酸製剤には種類があると聞きました。どれくらいの種類があるのでしょうか?